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三幸自動車株式会社

乗務員に対する教育の充実のみならず、地元の住民や学生の心のバリアフリーについての理解促進にも努めています。

アピールポイント

ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)の導入のハード面に加えて、バリアフリーに関する資格取得や大学での体験授業等、乗務員のソフト面の接遇向上に力を入れています。また、大学や市民祭りでの車椅子乗降体験を通じて、乗務員だけでなく、地元の住民や学生に対しても、車椅子使用者への理解促進に貢献しています。

取組の概要

(1)バリアフリーに関する資格取得や研修受講

乗務員のバリアフリー関係資格取得や研修受講を推進しており、乗務員の7割がホームヘルパー2級、訪問介護初任者研修、ユニバーサルドライバー研修のいずれかを取得・受講しています。また、地元の包括支援センター所属のケアマネージャー、理学療法士のアドバイスを得て、オーダーメイドツアー企画実施を通じた乗務員研修も実施しています。

(2)乗務員が講師となり地元大学でのUDタクシー乗降体験を実施

2007年から毎年、地元の大学で社会福祉学科の学生向けにUDタクシーの乗降体験を実施しています。乗務員が講師として参加しており、座学だけでなく車椅子乗降体験も実施しています。また、その様子をDVDにして社内での情報共有に役立てています。

(3)地元のイベントで車椅子乗降体験を実施

地元の行政や商工会と連携して、市民祭り及び商工祭りにおいて、UDタクシーの実車展示や車椅子乗降体験を実施しています。これらのイベントには乗務員が毎年参加しており、市民の車椅子使用者に対する理解促進に貢献しています。

「心のバリアフリー」実践のための3つのステップ

(1)社会のバリアに気づく

乗務員のバリアフリー関係資格取得を推奨することで、通常の運行業務では気づかない社会のバリアを体系的に理解することができています。また、資格や研修で得た知見をもとに、乗務員自身が乗降体験を提供することで、地元の住民や学生の理解促進を進めています。

(2)コミュニケーションをとる

ウェルキャブ車両及びUDタクシーの運行により高齢の方や体の不自由な方の利用も増えており、講習やイベント参加を通じて体得した配慮のノウハウを最大限に生かしてコミュニケーションを取っています。

(3)適切な配慮を行う

乗務員より選抜されたツアープランナーがオリジナルのツアーを組んで運転及びガイドを行うオーダーメイドツアーを実施しています。高齢の方や体の不自由な方には介助付きで対応しており、全ての方のワクワクしたい気持ちに応えています。

画像 地元の住民がUDタクシー乗降体験を行っている場面の写真 地元の商工祭りでのUDタクシー乗降体験
画像 乗務員が地元の大学生にUDタクシーの講習を行っている場面の写真 地元の大学でのUDタクシー講習

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

大学の授業でドライバー自らが講師となることで、心のバリアフリーの意識を自分の言葉にして伝えることができます。内容をブラッシユアップさせながら、今後も地域における心のバリアフリーの理解促進に貢献していくことを期待します。

三幸自動車株式会社

所在地:東京都西東京市向台町一丁目15番21号

WEB:https://sankotaxi.com/top(外部サイト)