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社会福祉法人大三島育徳会

アピールポイント

大三島育徳会は「地域に根差した社会福祉の実践」を理念として、世田谷区内で高齢者と障害者の福祉事業を担っています。法人本部地域公益活動室では、地域の障害者・困窮者等に対する支援、2つの地域包括支援センターでは、高齢者の安心・安全の暮らしのための支援をしています。

取組の概要

(1) 全職員で障害を理解しフォローできる環境作り

 当法人は、知的障害者の就労継続支援、就労訓練、就労移行・定着事業、グループホームの運営等を行っています。法人内高齢者事業所が、その利用者の訓練先・就職先となっています。障害者に対する配慮を法人全体で行っており、職員入職時に障害者理解の研修を行っています。全職員で障害を理解しフォローできる環境作りに努めているため、勤続17年の障害者の方が在籍しています。

(2) 地域に向けた、障害者理解の機会と発信

毎年行っている障害者施設「玉川福祉作業所」の施設公開や、法人祭の福祉相談、障害者の作品販売等を通じて地域の方に対し障害理解を深めています。また、利用者の作品をブランド化し世の中に発信しており、施設内販売や出張販売では、障害者自らが商品説明をしながら販売する支援をしています。昨年は近所の百貨店で展示会を行い、障害者の可能性を知っていただきました。

(3)認知症の方が地域で安心して暮らし続けるための支援

 認知症の方やご家族、地域住民、医療・福祉関係者でタスキをつなぐイベン トを当法人の地域包括支援センター主催で2回開催。認知症の方々が笑顔で参加され、安心して地域で暮らし続けることができることを実感していただきました。「一人ひとりの希望及び権利が尊重され、ともに安心して自分らしく暮らせる街」を目指している世田谷区に賛同し、認知症カフェを4事業所で開催しています。

「心のバリアフリー」実践のための3ステップ

(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する

障害者を支援している社会福祉法人として、「障害があるから普通ではない」という意識は捨て、違いを認め合って伴に生きていくことを職員に伝えています。職員の入職時には障害者理解に関する研修を行っているため、「障害も一つの個性」として普段から障害者の方と接しています。

(2)コミュニケーションをとる

「おはようございます」「お疲れ様です」から始まる挨拶は欠かせません。誰でも何処でも、すれ違った時や顔を合わせた時に行い、次の会話へのステップとなっています。健常者も障害者も職員もご利用者も関係なく、名前を覚え、呼びかけることでお互いの信頼につながっています。

(3)適切な配慮を行う

 障害・高齢の方に対応できるように、各事業所がバリアフリーの施設となっています。事務職を含めほぼ全員の職員が障害・高齢の方にも適切な対応を行えるように、初任者研修・実務者研修以上の勉強をし資格を持っています。障害のある方も、健常者と一緒に働ける職場です。

画像 玉川高島屋において開催した「障害者の芸術の世界」 玉川高島屋において開催した「障害者の芸術の世界」
             画像 入社式後に行った障害者理解の研修の様子                                         入社式後に行った                              障害者理解の研修の様子

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評

全職員への高齢者や障害者の施設運営に必要なスキルを向上させる研修や知的障害のある利用者の作品販売等を通じた地域への発信に取り組んでいます。認知症の人やその家族が参加するイベントや作品展など取組も多岐に渡っており、さらに発展することを期待します。

社会福祉法人大三島育徳会

所在地:東京都世田谷区鎌田3-16-6

WEB:https://www.oomishima.jp