プログラミング教育とカフェ事業で、誰もが平等に利用できる環境を提供しています。特性に合わせたICT支援や食形態の工夫や接客、独自教材による研修や課題の即時共有・改善が出来る仕組みにより、全従業員が主体的に考え行動する「心のバリアフリー」を定着させています。
取組の概要
(1)独自教材による研修と全従業員への即時共有・再発防止
独自教材「心のバリアフリー理解度クイズ」を従業員が受講し、バリアフリーの理解の促進をしています。また、配慮不足や課題が生じた際には、即座に当事者従業員と各部署の責任者で原因を分析し、再発防止と意識改善を関係部署の従業員全員に通知し、実施してもらっています。全員が「心のバリアフリー」を理解し、アップデートし、自主的に行動できる体制を整えています。
(2)障害児者やその家族、高齢者が「気兼ねなく過ごせる」場所の提供
車椅子やバギーでの利用、声出しや離席がある方も気兼ねなく過ごせる空間、嚥下困難者向けペースト食の提供など、物理的・心理的バリアを取り除いたカフェを運営しています。障害児の社会体験や就労実習生の常時受入れに加え、多様な人が音楽を共有する「ごちゃまぜライブ」などを開催しています。障害者家族や高齢者、育児に奮闘している方々が地域と繋がることができる場所を提供しています。
(3)特性に合わせたICT活用の情報公開と「誰もが学べる」教室
発達障害のある生徒への個別指導に加え、肢体不自由者への視線入力活用や視覚障害者向け画面読み上げ機能の操作方法等の公開や無料相談など、ICT技術を活用した学習の壁を無くすことに努めています。障害の有無に関わらず同じ空間で学ぶ環境を提供し、地域イベントではインクルーシブな体験会を開催するなど、子供たちに共生社会を体感できる機会を提供しています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
障害は他人事ではなく、年を重ねれば車椅子になることもあるし、不慮の事故や病気などにより自分が障害者になる可能性もあります。まず、「助けてあげている」という認識を改めて、「困っているときはお互い様」という対等の立場で障害のある方や高齢者などに接しています。
(2)コミュニケーションをとる
「何かお手伝いしましょうか」のように、誰にでも自然な声がけを基本としています。誰をも受け入れ、見て見ぬふりをしたり、相手の状態を見て話すのを諦めたりせず、障害のある方の保護者やヘルパーさんと話すだけでなく、当事者とのコミュニケーションを大切にしています。
(3)適切な配慮を行う
「できない」と決めつけず、どうすれば可能かを考えます。全ての人を柔軟に受容し、ICT活用やペースト食の提供などハード・ソフト両面で配慮します。教室では誰もが入会でき、カフェでは誰もが安心して過ごせるバリアのない環境を提供しています。
誰もが安心して過ごせるバリアフリーカフェ
視線入力など活用し誰もが参加できるワークショップ

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
心のバリアフリーに関する研修教材の自社作成を行い、自然な声掛けやコミュニケーションを大切にして、相手を理解し、特性に合わせたICT支援や食形態の工夫や接客に活かしています。社内での取組や当事者への配慮の実践を通じて得た知見をもとに地域貢献に向けた取組のさらなる発展を期待します。