心のバリアフリーを学ぶ小学生向けの夏休みイベントを教育委員会や障害当事者と連携しながら定期開催し、学びの機会を広げています。またエスカレーターなど身近な生活場面を題材として心のバリアフリーの啓発を行い、社会と従業員双方の意識変革を図っています。
取組の概要
(1) 心のバリアフリーを学ぶ小学生を対象とした夏休みイベントの定期開催
小学生を対象に、障害の社会モデルや多様な立場への理解を促す夏休みイベントを継続的に開催しています。これまでに48校から延べ62名が参加し、区教育委員会の協力のもと、学校・保護者へも広く案内を実施しています。児童からは「障害のある人の気持ちを考える機会になった」「様々な事情を抱えた方が共に暮らしていることを考える機会になった」との声が寄せられています。
(2) エスカレーターの利用場面から考える心のバリアフリーの啓発
エスカレーター利用時の配慮を題材に、安全のため「止まって乗りたい」という障害当事者のニーズへの理解促進を目的とした啓発活動を行っています。啓発の一環としてオリジナルキーホルダーをこれまでに8,900個無料配布したほか、新聞広告を活用した取り組み、JR・私鉄各社と連携した啓発活動を実施しています。
(3)「 従業員・会員への心のバリアフリー」に関する取組
安心して移動・生活できる社会を目指し、心のバリアフリーの理念を会員・従業員に周知しています。これまで、障害当事者の方を講師とした企画を複数実施しました。「相手の立場になり考える視点が、日常業務にも生かされている」「多様な背景をもつ方への理解が深まり、支援の質が高まった」などの会員の声も寄せられています。
「心のバリアフリー」実践のための3ステップ
(1)障害の社会モデルの視点でバリアを理解する
「心のバリアフリー」に関するイベントの企画や参加、広報誌や学会での情報発信、障害当事者の生の声に触れる取組を通じて、障害の社会モデルへの理解の定着を図っています。
(2)コミュニケーションをとる
障害当事者や医療関係者に加え、鉄道会社や商業施設、教育・行政機関の関係者など、街づくりや教育に関わる方々とのコミュニケーションの機会を作り、様々なステークホルダーの視点から、障害の社会モデルに立脚したコミュニケーションのあり方を考えています。
(3)適切な配慮を行う
障害のある方などから学会や研修会への参加希望があった際には、画一的な対応にとどまらず、本人の状況や希望を丁寧に確認し、個別性を踏まえた配慮を行うことで、安心して参加できる環境整備に努めています。
ボッチャ体験を通じて心のバリアフリーを学ぶこどもたちの様子
ワークショップを通じて心のバリアフリーを学ぶ
こどもたちの様子

福祉のまちづくり推進協議会委員の講評
教育機関や行政機関等とともに、障害当事者の視点に立った心のバリアフリーの啓発活動を継続して実施しているほか、障害の社会モデルへの理解の促進・定着に向けた様々な取組を行っています。今後も、様々な機関と連携した多方面での取組と社会への発信を行うことで、同様の取組が波及していくことを期待します。